TXP Medical 生成AI活用の医療文書作成支援システム 聖マリ医大、都立墨東病院など計11施設が導入
公開日時 2026/02/20 04:50
TXP Medicalは2月17日、同社の生成AI活用の医療文書作成支援システムが大学病院や地域基幹病院など11施設で導入・運用が決定したと発表した。同システムは診療情報提供書や退院サマリーなどの医療文書を作成するプロセスで、医学的な文脈を深く理解し、裏側で研究に即時利用可能な「構造化データ」を自動生成することができる。同時に研究用データの作成も行えるため、治験やレジストリ、全国データベース登録などへの活用が可能となる。
同社の医療文書作成支援システム「NEXT Stage Document Assistant(NSDA)」は、電子カルテ内のカルテテキストや検査データなどをもとに、生成AIと同社独自の医師アルゴリズムにより各種医療文書を自動作成するシステム。医療文書を作成するプロセスで研究に即時利用可能な「構造化データ」を自動生成することができるため、「研究のためにデータを打ち直すという医師の二重負担がなくなり、通常の診察を行うだけで、病院の価値ある学術資産が自動的に蓄積される環境が実現する」という。
このほか院内サーバー環境(オンプレミス)での運用を最新の生成AI技術で実現した。さらに、医療現場を知り尽くした現役医師チームが設計に携わったため、複雑な病態や専門用語が飛び交う臨床現場においても、修正の手間が極めて少ない高精度なドラフトを生成することが可能で、医師の事務作業を軽減できる。
◎首都圏・関西圏の主要な大学病院や公立病院などで導入プロジェクトが進行中
NSDAを導入した医療機関は、大阪けいさつ病院、東京都立墨東病院、聖マリアンナ医科大学病院、群馬大学医学部附属病院、東京女子医科大学病院、新潟市民病院など11施設。総病床数は9200床(1施設あたり平均病床数は約840床)に及ぶ。このほか首都圏・関西圏の主要な大学病院や公立病院、全国の中核的医療センターなど、累計10施設以上の大規模施設で導入プロジェクトが進行中だという。同社は、NSDAの先行導入が決まった大規模病院を“フラッグシップ”と位置づけ、生成AIがもたらす「次世代の病院経営と研究のあり方」を証明したい考え。また、「規模の大小を問わず、日本のあらゆる医療現場において“書く”負担を“価値あるデータ”へと変換し、医療の未来の質向上に寄与し続けたい」と強調している。