木村情報技術 AIサービス「MIRAI Review」にメディカルチェック機能追加 資材内容と元文献の整合性を確認
公開日時 2026/03/27 04:49
木村情報技術はこのほど、製薬企業向けAIサービス「MIRAI Review(ミライレビュー)」について、資材内容と元文献の整合性をチェックする「メディカルチェック機能」を追加したと発表した。資材の正確性の向上と審査担当者の業務負担軽減が期待されるもので、顧客からのニーズが高かった機能の一つだとしている。
MIRAI Reviewは、製薬企業が医療関係者や患者向けに配布する各種資材について、製薬業界のルールを遵守しているかを生成AIが一次レビューするサービス。2025年10月から提供を開始した。
今回追加した「メディカルチェック機能」は、スライド内に記載された書誌事項をもとにWeb検索を行い、該当する元文献が記載されているWebページを特定したうえで、スライド内のグラフ・表・図と元文献の内容が一致しているかを自動でチェックするもの。スライド内の主張と元文献の結果との整合性についても「簡易だが、確認する」としている。
対象資材は、▽講演会演者スライド、▽特定項目製品情報概要、▽説明会スライドーーで、従来のレビュー結果の下にメディカルチェックの結果があわせて出力される。主な出力項目は、▽読み取った書誌事項、▽検索により特定した文献タイトル、▽文献のURL、▽スライド掲載要素と元文献で一致している箇所、▽スライド掲載内容と元文献で相違がある箇所、▽スライドの主張と元文献の結果の整合性――となる。該当製品の電子添文と元文献を比較し、臨床試験か非臨床試験か、承認内か承認外かの判別も行う。
また、同社は、スライド上の有害事象・副作用の記載をチェックする「AEチェック機能(無料)」も同時に提供を始めた。この機能では、該当製品の電子添文との比較により、「既知」の副作用か、または記載のない「未知」の有害事象・副作用かを判別する。
製薬業界では、講演会や説明会などの増加に伴い、審査対象となる資材の種類・量が年々増えている。一方で、医療用医薬品の販売情報提供活動に関するガイドラインの施行以降、製薬業界におけるルールは一段と厳格化。審査担当者の業務負担は大きく、資材の審査期間は長期化し、資材の利用開始までに時間を要するケースも増え、適切なタイミングで資材を活用できず機会損失に繋がることも少なくないとの指摘が出ている。