UAゼンセン 医薬・医療機器業種の賃上げ率4.62% 製造産業部門では4年連続で平均以下の水準
公開日時 2026/04/06 04:51
UAゼンセンは4月3日、2026年春闘の妥結状況(4月1日時点)で、医薬・医療機器業種の定期昇給を含む賃上げ率(単純平均)は4.62%だったと発表した。一方で、製薬を含む製造産業部門全体では5.15%となり、4年連続で部門平均を下回る水準となった。UAゼンセンは「ほかの製造業と比較して賃金競争力が相対的に低下傾向にあることが改めて示された」としている。
UAゼンセンが発表した妥結状況によると、全体の加重平均では、正社員のベースアップが3.66%(1万2098円)、定期昇給を含む賃上げ率が5.21%(1万7024円)となった。金額ベースでは結成以来の最高水準が続いており、会見で永島智子会長は、「実質賃金を1%程度上昇させるとの目標を、今後の中小組合の交渉にもつなげていく上で大変意義がある」と評価した。
製薬企業を含む製造産業部門もベア、定昇含む賃上げ率ともに全体平均を上回った。一方で、このうち医薬・医療機器業種をみると、妥結に至った22組合の妥結率は4.62%にとどまり、全体平均や部門平均を下回った。製造産業部門の吉山秀樹事務局長は「医療機器は高い妥結率を出しているが、それ以外の業種では実質的に価格転嫁が難しく、半歩届いていない状況にある」と述べた。