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富士通と日本IBM 複数の医療機関のデータ連携とAI活用を実現 医療者の生産性向上、創薬連携も支援

公開日時 2026/05/19 04:50
富士通と日本アイ・ビー・エム(日本IBM)は5月15日、データ連携を加速化させるための医療向けソブリンクラウド基盤の構築と医療AIソリューションの相互活用を推進すると発表した。複数の医療機関にまたがるデータ連携とAI活用を実現するというもの。両社は治験に適した患者探索や臨床研究の効率化など、医療と創薬連携を加速するユースケースの検討にも着手しており、複数の医療機関との連携を進め、それら医療機関のデータをオンデマンドかつ横断的に活用することで、患者ひとり一人に最適な治験機会の提供を目指す方針。

◎ソブリンクラウド基盤の上で両社の電子カルテソリューションを稼働

今回の両社の発表は、2025年9月に協業検討に合意した「AI、ヘルスケア、ハイブリッドクラウドの」3領域のうち、ヘルスケア領域における協業の具体像を明示したもの。データ管理の安全性が高い富士通のソブリンクラウド基盤上で、両社の電子カルテソリューションを稼働させ、医療機関のニーズに基づき、複数の医療機関にまたがるデータ連携とAI活用を実現する。これにより、日本国内で利用する技術をコントロールできるソブリン性を確保したクラウドベースの医療情報システムの選択肢を医療機関に提供し、医療業界が抱える構造的課題の解決と社会的価値の創出を目指す。

◎診療記録や看護記録など医療文書の作成支援 医療者が本来業務に集中できる環境を整備

具体的な取り組みでは、両社が持つ医療業界向けAIソリューションを相互活用し、患者・医療機関の合意のもと、複数の医療機関のデータを安全に連携・活用する。また、AIとの組み合わせにより病院業務の効率化や診療支援の高度化を推進するとしている。

具体的なユースケースとしては、診療記録や看護記録などの医療文書の作成支援や、DPCコーディング(診断群分類に基づく診療報酬請求の分類作業)をはじめとする現場業務の効率化に資すAI活用の実装を進める方針だ。こうした取り組みを通じて、現場の医師や看護師、薬剤師などの医療従事者が本来業務に集中できる環境の実現を目指すとしている。さらに両社は、医療療と創薬の連携を加速するユースケースの検討に着手しており、医療機関が有するデータの活用を通じて、ひとり一人の患者に最適な治験機会が提供される環境整備を目指す。

今後両社は、大学病院やナショナルセンターをはじめとする医療機関と連携しながら、医療データ活用およびAIのユースケースの検証と段階的な展開を進めていくとしている。
 
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