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BMS・PhRMA主催の政策フォーラム 再生医療等製品が成長戦略を牽引 官民投資でエコシステム構築へ

公開日時 2026/05/21 04:51
ブリストル・マイヤーズ スクイブ(BMS)と米国研究製薬工業協会(PhRMA)は5月20日、東京都内で「革新的な再生医療等製品のエコシステム構築に向けた政策フォーラム」を開催した。BMSの勝間英仁代表取締役社長は、ニコン・セル・イノベーションとの協働によりCAR-T製品の国内製造が実現すると指摘。「日本の成長戦略に向けたイノベーションの架け橋となるアジア初のモデルを実現した」と述べながら、再生医療等製品の持続的な発展には、「予見性と一貫性のある制度設計の下で、官民が同じ方向性を共有して取り組むことが不可欠だ」と強調した。

この日の政策フォーラムには、国会議員、内閣府、経産省、厚労省、アカデミア、業界団体、産業界、メディアなど、再生医療等製品を取り巻く主要なステークホルダーが参画。再生医療等製品を日本の成長戦略をけん引する領域として、官民投資による持続可能なエコシステム構築に向けて議論を交わした。

◎バイオ・合成生物学は次世代の成長産業 国内製造基盤の整備と人材育成支援を推進

「再生医療を日本の成長戦略にどう位置付けるか」をテーマとするパネルディスカッションで内閣府健康・医療戦略推進事務局長の内山博之氏は、「創薬・先端医療を成長戦略の重要な柱」と位置づけ、今後の市場拡大や幅広い産業波及への期待や人材育成の必要性、さらに将来的な経済影響についての見解を述べた。一方、経産省商務情報政策局生物化学産業課の廣瀬大也課長は、日本の成長戦略におけるバイオ・合成生物学について、「次世代の成長産業」と位置づけ、国内製造基盤の整備と人材育成支援を進めるとともに、官民一体の包括的支援パッケージの構築による産業育成の必要性を強調した。さらに、日本の製造力と早期承認制度などの独自の仕組みを組み合わせることで、再生医療産業を国内に定着させるビジョンを示した。

◎ニコン・中山社長「アジアにおける製造・供給ハブを目指す」産業化への継続的投資を

BMSと協働によりCAR-T製品の国内製造を手掛けるニコン・セル・イノベーションの中山稔之代表取締役社長は、「我々の強みである製造技術と品質管理能力を活かし、アジアにおける製造・供給ハブを目指す」と語り、日本における再生医療等製品の産業化への継続的な投資を続け、細胞療法のハブとする考えを強調した。国会議員の立場からは、とかしきなおみ衆院議員が発言し、再生医療分野で日本がアジアの中心となる可能性に期待を示し、産業育成への意思を明確に示すことの重要性を説いた。

◎PhRMA・川端副代表 イノベーションの価値を評価できる薬価制度と予見可能な政策設計を

PhRMAの川端裕之日本副代表は「投資を推進する制度とは」をテーマに行ったパネルディスカッションで、「再生医療等製品は革新的な価値を持つ一方、オーダーメイド型という特性から従来の医薬品とは異なるコスト構造を持つ」とし、イノベーションの価値を適切に評価できる薬価制度と予見可能な政策設計の必要性を訴えた。内閣府の内山博之事務局長は、資金・人材・データの三つの観点から課題と方向性を提示。資金面ではスタートアップへのシード投資支援やイノベーションを適切に評価する薬価制度の整備を挙げ、人材面では研究開発・治験・製造にとどまらず資金調達を含むエコシステム全体を担える多様な人材の育成と流動化の必要性を指摘した。さらにデータ活用面ではオーダーメイド医療を支える医療データとAIの利活用推進を課題として示した。

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