MSD 抗RSウイルス抗体・エヌフロンシア 生後2回目投与に係る適応拡大を一変申請
公開日時 2026/08/19 04:49
MSDは8月7日、抗RSウイルスヒトモノクローナル抗体製剤・エヌフロンシア筋注(一般名:クレスロビマブ(遺伝子組換え))について、生後2回目のRSウイルス感染流行期を迎える重症化リスクの高い幼児に対するRSウイルス感染症予防の適応拡大を一変申請したと発表した。同剤は6月19日に「生後初回」を対象に承認されており、薬価基準未収載品として発売予定となっている。
同剤は、RSウイルス感染症予防の受動免疫として開発された半減期延長型、長期間作用型のヒトモノクローナル抗体。投与時の体重に関係なく単回固定用量を筋肉内注射することで、抗体が直接的に作用し、予防効果が得られるように設計されている。
RSウイルスは、気道などに感染する伝染性のウイルスで、感染力が強く、特に乳児や高齢者では重篤な呼吸器疾患を引き起こすことがある。日本では、生後1歳までに半数以上が、2歳までにほぼ100%の児がRSウイルスに少なくとも一度は感染するとされており、生後1歳未満では、年間で1000人あたり20~30人程度がRSウイルス感染症で入院を要すると推定されている。
RSウイルス感染症では、日本の5歳未満の健康な児における入院率に関する調査や、2歳未満の入院例の多くが既知の重症化リスクファクターを有していなかったとの報告もあり、すべての新生児および乳児において予防が重要と考えられるが、特に重症化リスクの高い児においては更なる注意を要する。