塩野義 抗インフルエンザ治療薬ラピアクタ ニプロと共同販促
公開日時 2013/10/23 03:52
塩野義製薬とニプロは10月22日、抗インフルエンザ治療薬ラピアクタ(一般名ペラミビル水和物)について、コ・プロモーション(共同販促)の契約を締結したと発表した。ラピアクタは抗インフルエンザ治療薬で唯一の点滴静注剤で、2010年1月から塩野義製薬が販売している。
塩野義によると、ラピアクタは重症度の高い幼児や入院中の高齢患者を中心に使用されている。今冬のインフルエンザシーズンでは、特に小児科や耳鼻咽喉科の開業医での取り組みをより強化する方針だが、塩野義はイルトラ配合錠やアイミクス配合錠など循環器領域の新薬に営業リソースを集中していることもあり、ニプロとコ・プロすることにした。ニプロは輸液や注射シリンジなどの医療機器や医薬品を手掛けており、小児科などに強みを持つ。
両社は「緊密な協働関係を築き、インフルエンザ治療に一層貢献していく」とコメントしているほか、「本契約による両社の販売及び利益面での影響は軽微と考えている」としている。ラピアクタの12年度売上は20億円で、前年比42.9%増。