マルホ ざ瘡治療薬として過酸化ベンゾイル外用薬を承認申請
公開日時 2014/03/24 03:51
マルホは3月19日、尋常性ざ瘡に用いる過酸化ベンゾイル(一般名、以下BPO)外用薬を承認申請したと発表した。
尋常性ざ瘡は一般に「にきび」といわれる慢性炎症性疾患で、セルフケアが行われるケースが多いが、瘢痕が形成されるような悪化例では皮膚科での治療が必要となり、非ステロイド抗炎症外用剤や抗菌作用を有する外用剤が用いられている。BPO製剤は、欧米では使用経験が蓄積されているものの、国内では患者が自主的に輸入品や部外品を用いるケースがあり、耐性菌の問題などを懸念した日本皮膚科学会が2010年に医療用医薬品としての早期開発と承認を求める要望書を提出していた。
マルホは、BPO製剤の位置づけについて「新たな抗菌作用を有する外用剤」としている。同社は皮膚科領域に特化した事業を展開しており、ざ瘡治療薬としては化膿性炎症を伴う場合に用いる経口用抗菌薬ファロム錠を販売している。