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小野・16年度決算 オプジーボ売上1000億円超 17年度予想は約3割減 薬価50%引き下げや競合薬登場で

公開日時 2017/05/12 03:00

小野薬品は5月11日、2017年3月期(16年度)決算を発表し、がん免疫療法薬オプジーボの売上は前年同期約5倍増の1039億円だったと明らかにした。主に2015年12月の非小細胞肺がんの適応拡大によって大幅に適応患者が増えたことによるもの。17年度は、17年2月に緊急的に実施された薬価の50%引き下げや競合薬のキイトルーダ(MSD)の登場による通年の影響を見込み、16年度より28.2%減の740億円と計画した。

16年度の製品商品売上高は2143億円、前年同期より48.2%増で、オプジーボの大幅増収が寄与した。17年度のオプジーボの大幅減収見込みで、同売上高予想は1920億円、10.4%減。同社によると、オプジーボは数量ベースでは20%程度の増加を見込むが、薬価引き下げが影響する格好だ。

加えて、17年2月に非小細胞肺がんの適応症でMSDから発売されたキイトルーダによる影響について相良暁社長は、「非小細胞肺がん領域では激しい競合状況になると思う」と指摘。ただし、現時点ではキイトルーダの発売から4月までの動向を踏まえた限定的な織り込みであると説明し、引き続き動向を注視するとした。同社は市販後の日本人における使用実態などを臨床現場に訴求し、浸透を図る方針で、全例調査結果はASCOで発表する予定という。

なお、オプジーボの売上予想には、17年の承認が見込まれている胃がん(3rdライン)の適応追加分は含めてないという。相良社長は「承認取得時点で、四半期決算を通じて公表したい」と話し、売上予想の修正に含みを持たせた。

【16年度主要製品国内売上高(前年同期実績) 17年度予想、億円】

オプジーボ 1039(212)740
グラクティブ 294(314)295
オパルモン 170(227)140
リカルボン 113(113)110
オレンシア 116(80)145
イメンド/プロイメンド 99(95)100
リバスタッチパッチ 89(78)100
フォシーガ 78(43)100
オノンカプセル 68(90)55
オノアクト 57(57)60
ステーブラ 48(52)45
オノンドライシロップ 41(56)30
フオイパン 38(52)30
キネダック 29(41)25
カイプロリス 20(-)60(2016年8月発売)
パーサヒブ 2(-)30(2017年2月発売)
*いずれも仕切価格(出荷価格)ベースでの売上収益
 
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