MSD 抗PD-1抗体・キイトルーダ 再発卵巣がんの適応追加を一変申請
公開日時 2025/11/05 04:46
MSDは10月30日、がん免疫療法薬の抗PD-1抗体・キイトルーダについて、再発卵巣がんの適応追加を一変申請したと発表した。白金系抗悪性腫瘍剤(プラチナ製剤)抵抗性の再発卵巣がんに対し、キイトルーダと化学療法の併用を評価した無作為化二重盲検第3相試験(KEYNOTE-B96/ENGOTov65試験)のデータに基づく申請となる。
卵巣がんに対しては、主に白金系抗悪性腫瘍剤を中心とした化学療法が実施されるが、白金系抗悪性腫瘍剤抵抗性の再発卵巣がんに対する治療選択肢は限られている。
卵巣がんの約90%は、卵巣の表面を覆う上皮に発生する上皮性腫瘍。現在、公的な指針として定められている検診はなく、初期の段階には症状が出にくいため、見つかったときには進行していることが多い。国内では、2021年の診断数は1万3456人で、23年には5154人が亡くなっている。