中医協 キイトルーダ 特例拡大再算定で薬価7.0%引き下げ 適用日は26年2月1日
公開日時 2025/11/06 05:30
中医協総会は11月5日、MSDのがん免疫療法薬の抗PD-1抗体・キイトルーダ点滴静注100mgについて、市場拡大再算定の特例の要件に該当したとして、薬価を7.0%引き下げることを了承した。改定後の薬価は100mg4mL1瓶19万9462円(現薬価21万4498円)となる。新薬価の適用日は2026年2月1日。
キイトルーダはこれまでに複数の効能・効果が追加され、直近では25年5月に「切除不能な進行・再発の悪性胸膜中皮腫」の効能・効果が追加され、効能変更等の承認を受けた日から10年を経過していない。また、NDBデータに基づく検討を行ったところ、年間販売額が1500億円超かつ、基準年間販売額の1.3倍以上という要件に該当するとされた。
◎費用対効果評価 レブロジルは8.3%引き下げ、ビロイは4.3%引き下げ
同日の中医協総会では、ブリストル・マイヤーズ スクイブの赤血球成熟促進薬・レブロジル皮下注用25mg、同75mgと、アステラス製薬のビロイ点滴静注用100mgについて、それぞれ費用対効果評価に基づき薬価を引き下げることを了承した。両剤とも「H1(市場規模が100億円以上)」に該当。レブロジルは2規格とも8.3%、ビロイは4.3%、それぞれ引き下げる。新薬価の適用日は26年2月1日。
改定後の薬価は以下の通り。
レブロジル皮下注用25mg 18万4552円(現行薬価)→16万9234円
レブロジル皮下注用75mg 55万1000円(同)→50万5267円
ビロイ点滴静注用100mg 6万5190円(同)→6万2396円