第一三共 長期収載品41製品を譲渡、アルフレッサファーマに がん領域に経営資源集中

公開日時 2018/08/01 03:51
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第一三共は7月31日、同社グループが日本で製造販売している長期収載品41製品について、その製造販売承認をアルフレッサホールディングス子会社のアルフレッサファーマに承継すると発表した。41製品のうち35製品は第一三共が製造販売元、残り6製品は第一三共エスファとなる。承継により、第一三共グループは約115億円受け取る。第一三共はがん領域の新薬事業に経営資源を集中する方針で、今後も長期収載品の承継・譲渡を進める。第一三共エスファはオーソライズド・ジェネリック(AG)をはじめとする後発医薬品事業に注力する。

41製品のうち35製品(第一三共30製品、第一三共エスファ5製品)を19年3月1日付で承継する。残りの製品は3月2日以降、手続きが完了次第、個別に承継する。

第一三共広報部は本誌取材に、長期収載品に係る業務や人的資源を、がん領域の新薬事業に集中するため、長期収載品の権利の承継・譲渡を行うと説明した。アルフレッサファーマを今回、譲渡先としたのは、同社が安定供給責任を継続的に果たせると判断したことに加え、譲渡額も理由のひとつという。

41製品の17年度売上は計92億円(仕切価ベース)。譲渡額は115億円を予定しているが、19年2月末時点の在庫状況で確定する。承継・譲渡する長期収載品の選定基準は、▽医療用麻薬▽他社との提携品▽開発公募品▽医師主導治験の対象品――を除く品目とし、今回この中からピックアップした。

第一三共が多くの長期収載品を一度に、他社に承継・譲渡するのは今回が初めて。これまでは基本的に第一三共エスファに承継していた。今後も継続して長期収載品の事業最適化を検討する。

■アルフレッサ 製造事業、卸売事業にシナジー

長期収載品は近年、後発品にシェアを奪われ、18年度薬価制度抜本改革によって薬価下落のスピードもより速まっている。年を追うごとに収益環境が厳しくなる。

このような厳しい市場環境に置かれている長期収載品を譲り受けることにした理由について、アルフレッサファーマ広報部は本誌取材に、「長期収載品は長年、医療に貢献し、実績もデータもある」「医薬品等製造事業の規模拡大につながるだけでなく、卸売事業などとのシナジーも期待できる」と説明した。

アルフレッサファーマは今回、41製品の製造販売承認、在庫、関連契約、商標権、著作権、安全性に係るデータを得る。

アルフレッサホールディングス広報部は本誌取材に、長期収載品を譲受することでの卸売事業へのシナジーについて、「グループの製品となることで、グループの販売力を生かし、より販売に力を入れることができる。第一三共の取引先が、アルフレッサの取引先として接点を持てる可能性もある」と話した。
 


 

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