第一三共 27年秋に本社移転 日本橋一丁目中地区再開発ビルへ オフィスの機能性とグローバル化に対応
公開日時 2025/05/29 04:50
第一三共は5月28日、本社を移転すると発表した。移転理由について同社は、「オフィスの機能性を高め、加速するグローバル化に対応したオフィスを実現するため」としている。移転時期は2027年秋ごろ。現本社ビルにあるDaiichi Sankyoくすりミュージアムも、新本社近隣に移転する予定。
同社の現本社は日本橋本町にあり、10階建てと15階建てのビルが2棟並列して建っている。このため社内のコミュニケーションに課題があったという。新本社ではオフィス機能を4フロア約18000平方メートルに集約し、より密なコミュニケーションを可能にする設計となる。
移転先の「日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業C街区」は、日本橋川沿いの再開発事業第一弾として建設が進められている。日本橋駅に直結する高さ284メートルの高層ビルで、日本橋の新たなランドマークとして計画されており、竣工は2026年3月を予定している。
今回の本社移転について同社は、「近年、様々な環境変化の中で多様な働き方が展開され、オフィスの役割も変化する中、社員を中心とした視点でオフィスの機能性を高めたい。今回の移転により、社内外のコミュニケーション促進および生産性向上に寄与するオフィスを目指していく」とコメントしている。