中外製薬 国際宇宙ステーションでタンパク質生成実験 JAXA事業 新薬創出に活かす
公開日時 2014/03/24 03:52
中外製薬は3月20日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が行う国際宇宙ステーション「きぼう」日本実験棟でのタンパク質の高品質結晶生成実験(JAXA PCG:Protein Crystal Growth)に参加することとなったと発表した。微小重力の環境下で生成すると精密な立体構造データを取得できることから、その構造から導き出される創薬候補を見出し、そのタンパク質の働きを解明することで新薬の創出に活かす。
結晶化を目指すタンパク質は、3月26日に打ち上げを予定しているソユーズ宇宙船へ搭載する。国際宇宙ステーションに長期滞在中の若田光一宇宙飛行士が実験の作業を担当する予定という。
中外は、創薬ターゲットを目的に「JAXA PCG」の民間利用促進コースへ応募し、搭載するタンパク質の一つに選定された。「JAXA PCG」においては、従来から行ってきた実験機会の提供のみならず、これまでに培った宇宙実験の準備のノウハウと、世界最先端の宇宙実験機会をパッケージとして提供する形で民間利用事業を行っている。