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メディパル 心筋再生医療の慶應大発ベンチャーと資本業務提携 安定供給体制を構築

公開日時 2020/03/12 04:50
メディパルホールディングスと、心筋再生医療の早期事業化に取り組む慶應義塾大学発ベンチャーのHeartseed社(東京都新宿区、福田恵一社長)は3月10日、資本業務提携契約を締結したと発表した。メディパルはHeartseedに出資するとともに、メディパル及び連結完全子会社でスペシャリティ医薬品の流通企画提案を行うSPLine社はHeartseedと治験流通に関する共同研究を始める。

Heartseedは、心臓移植以外に有効な治療法がない重症心不全の患者を対象に、iPS細胞由来の心筋球を用いた治療法を開発しており、リードパイプラインである「HS-001」の治験開始に向けた準備を進めている。実用化に向けて、製造はニコン・セル・イノベーション社に委託しており、心筋細胞の輸送についても検討を進めていた。

メディパルは、将来的に成長が予想される再生医療分野の流通に早くから着手し、自社開発した超低温輸送システムを活用して、再生医療等製品の開発支援や流通体制構築に豊富な実績を持つ。今回の提携により、治験段階からメディパルの持つ再生医療等製品の流通に関するノウハウを活用する。

Heartseedの福田社長は、「当社が開発しているiPS細胞由来心筋球は、心筋細胞を微小組織にすることで強固にし、長期間の生着を可能にした、持続的な直接心収縮作用が見込める世界にも例を見ない治療法」とした上で、「本治療を患者さんの元に届けるためには、物流面での検討も重要で、細胞性医薬品の物流で実績が豊富なメディパルと提携できたことを大変嬉しく思う」とコメントした。

メディパルの渡辺秀一社長は、「Heartseedの開発製品は重症心不全患者にとって有効な治療選択肢になると考えている」との認識を示し、「本提携においては、スペシャリティ医薬品の流通企画提案を行うSPLineが治験段階から携わり、製品の発売後も患者さんまで製品を安全・安心に供給できる物流体制を共同で構築し、社会へ貢献していきたいと思う」としている。
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