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エーザイとJD Health 中国での「健康プラットフォーム構築」で合弁会社設立 認知症ビジネスに対応

公開日時 2020/10/28 04:52
エーザイと中国の京東集団(JD Group)の子会社・京東健康(中国北京市・JD Health)は10月27日、中国での健康サービスプラットフォーム構築で合弁会社を設立したと発表した。高齢化が進む中国で、インターネットを活用し、認知症当事者を対象としたヘルスケア相談、オンライン診療の予約・診察・治療、患者宅への医薬品デリバリーまでワンストップで行うプラットフォームを構築する。このほかJD Groupのビッグデータを解析し、医薬品やヘルスケア用品、認知症当事者向け生活支援デバイスなど消費者ニーズに応じたオンライン販売なども手掛ける考えだ。

今回設立した合弁会社「京颐衛享(上海)健康産業有限公司」(中国上海市)は、JD Healthが51%、エーザイ中国(エーザイの中国子会社)が49%を出資した。董事長はエーザイ中国のヤンホイ・フェン氏、総経理はJD Healthの金恩林氏が就任。JD Healthは、強固なeコマースビジネス基盤やインターネット医療サービスのノウハウを有する企業。また親会社のJD Groupはインターネットを活用したオンラインサービスで「中国版GAFA」と称されるバイドゥ(Baidu)、アリババ(Alibaba)、テンセント(Tencent)と並び、プラットフォーマーの一角を占めるまで急成長している。

◎オンライン診療の予約から医薬品配送までをワンストップで提供

JD Healthは、同社のオンラインサービスの利用者向けにオンライン診療を展開している。中国では、2012年から民間医療保険下でのオンライン病院が解禁され、デジタル技術を活用した医療分野のデジタル化が急速に拡大している。

一足先に塩野義製薬と中国での合弁会社を設立した中国平安保険も、保険加入者向けサービスとしてオンライン診療「GoodDoctor(好医生)」を展開している。これに対しエーザイとJD Healthは、JD Groupの培ったeコマース等のノウハウを活用し、オンラインによる診療予約から診察、決済、その後の医薬品の配送までをワンストップで提供するプラットフォームを構築する方針だ。認知症領域に強いエーザイとJD Healthが組むことで、認知機能に関する早期の医療相談や診察から治療までのサービス提供を支援する狙いが込められている。

◎医薬品やヘルスケア用品 高齢者のニーズに基づくオンライン販売を実現

このほか、医薬品、ヘルスケア用品、認知症当事者向け生活支援デバイスなどの商材についても、高齢者のビッグデータを解析し、認知症当事者の消費ニーズに基づくオンライン販売なども計画している。いずれのサービスとも2021年1月以降に提供を開始したい考え。

人口の18.1%、2億5388万人という巨大市場を誇る中国の高齢者(60歳以上)に熱い視線が注がれている。



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