EAファーマとキッセイ薬品は11月15日、潰瘍性大腸炎治療薬レクタブル注腸フォーム（一般名：ブデソニド）と、経口潰瘍性大腸炎治療薬として申請中のAJM300（同カロテグラストメチル）の両剤について、販売体制を変更する契約を締結したと発表した。それぞれの製品について、１社が販売し、他方が共同販促する体制で展開する。

レクタブルは現在、両社で共同販売しており、いわゆる１ブランド２チャンネル２プロモーションの状況になっている。2022月４月１日以降はEAファーマが販売を行い、キッセイ薬品が共同販促する１ブランド１チャンネル２プロモーションで展開する。

AJM300は承認取得後、両社で共同販売する予定だったが、今回の契約により、キッセイ薬品が販売し、EAファーマが共同販促することになった。なお、両剤とも製造販売元はEAファーマとなる。

AJM300は15年３月に締結した契約に基づき、両社で共同開発し、EAファーマが今年５月に日本で承認申請した。AJM300の承認取得・上市を見据えて、両社で効率的、効果的な情報提供・収集活動のあり方を検討した結果、レクタブルを含めて１ブランド１チャネル２プロモーションで展開した方が良いとの結論に至った。

両社は、「販売体制変更後も潰瘍性大腸炎の選択肢を広げ、患者さんとその家族のQOL向上に、より一層貢献できるよう努める」としている。