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富士フイルム 細胞治療薬の開発・製造受託ビジネスに本格参入 米アタラ社の製造拠点買収

公開日時 2022/01/28 04:50
富士フイルムは1月27日、遺伝子改変細胞治療薬をはじめとする細胞治療薬の開発・製造受託ビジネスに本格参入すると発表した。米国アタラ バイオセラピューティクス社の細胞治療薬製造拠点を買収し、細胞治療薬分野におけるプロセス開発から治験薬製造、商業生産まで一貫した受託サービスを提供する。富士フイルムは、研究開発が加速している遺伝子改変細胞治療薬などの開発・製造を幅広い顧客から受託し、迅速な事業拡大を図りたいとしている。

富士フイルムは26日(米国時間)に、アタラ社との間で、カリフォルニア州サウザンドオークスにあるアタラ社の細胞治療薬製造拠点を約1億ドルで買収する契約を締結した。買収完了時期は今年4月の予定。同拠点での現在の生産品目は、移植後リンパ増殖性疾患を対象とする他家T細胞治療薬・tab-celや、多発性硬化症を対象とする他家T細胞治療薬・ATA188、固形がんを対象とするCAR-T細胞治療薬など。

買収後は、富士フイルムグループでバイオ医薬品の生産プロセス開発や安定性試験、治験薬の開発・製造、市販薬の製造まで幅広いサービスを製薬企業などに提供するフジフイルム ダイオシンス バイオテクノロジーズ社の新たな拠点としてスタートさせ、細胞治療薬の開発・製造受託ビジネスを推進する。

アタラ社は米アムジェンから2012年に独立したバイオベンチャーで、T細胞を用いた細胞治療薬の開発に取り組んでいる。また、治験薬製造から商業生産まで対応できる最新鋭のGMP設備と人材を保有。遺伝子改変細胞治療薬も含めた細胞治療薬の生産ノウハウと実績を蓄積している。

富士フイルムは、「当社は抗体医薬品やタンパク製剤、ワクチン、遺伝子治療薬に加え、細胞治療薬も対象にした幅広いバイオ医薬品の生産プロセスの開発受託、少量生産から大量生産、原薬から製剤・包装までの製造受託に対応できる強みを生かして、顧客の多様なニーズに応えていきたい」としている。
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