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富士フイルム 国立がん研究センターとがん治療の共同研究 ペプチドとアンチセンス核酸を用いた技術開発目指す

公開日時 2025/11/10 04:49
富士フイルムは11月7日、国立がん研究センターと新たながん治療の技術開発に向けた共同研究に関する契約を締結したと発表した。共同研究では、富士フイルムが独自開発した非天然アミノ酸を含む特殊環状ペプチドと、国がんが設計したがん細胞を選択的に自滅させるアンチセンス核酸を用いて、その薬効と標的組織に届ける技術の実証を目指す。

共同研究では、国がんが設計したアンチセンス核酸に、富士フイルム創製の特殊環状ペプチドを結合させた「ペプチド核酸コンジュゲート化合物」を作製。がん細胞を選択的に自滅させる効果や、標的組織への送達・集積性能を評価する。アンチセンス核酸は、細胞内のRNAに結合し、特定のたんぱく質の産生を制御する作用機序を持つ。また、ペプチドは、組織浸透性に優れた低分子医薬品の特長と、標的への特異性や結合力が高く副作用が少ない抗体医薬品の特長をあわせ持つことで、核酸などの標的組織への送達・集積を担うリガンドとしての実用化が進められている。

富士フイルムは、ペプチド候補を効率的にスクリーニングするmRNAディスプレイ技術に加え、ペプチド候補の構造を最適化する独自の技術を持ち、がん細胞に高い確率で発現する標的に強固に結合する独自の環状ペプチドの創製が可能。2025年7月には、創製したペプチドに核酸を結合させたペプチド核酸コンジュゲート化合物において、特定のがん細胞に高い集積性を示し、病気の原因となる遺伝子の働きを抑える遺伝子ノックダウン効果が確認されたという。

同社は「国立がん研究センターと富士フイルムの技術と知見を融合させることで、がん細胞を高精度に標的化し、アンチセンス核酸を効果的に届ける新しいがん治療の技術開発を目指す」としている。
 
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