塩野義製薬は10月24日、2023年3月期第2四半期（累計）連結業績予想の修正を発表した。売上収益は5月11日に発表した前回予測の1800億円を300億円減額し、1500億円に。営業利益は570億円を290億円減額し、280億円にそれぞれ下方修正した。

修正理由は、承認申請した新型コロナウイルス感染症治療薬候補・ゾコーバ錠125mg（一般名：エンシトレルビル フマル酸、開発コード：S-217622）の「承認取得および売上収益が下期にずれ込む」ことを見込んだもの。

ただ、通期連結業績予想は、「当初の予定通りCOVID-19関連製品の収益を受領するとともにベースビジネスが引き続き順調に推移する」と指摘。対前年同期比で売上収益、各利益項目はいずれも増収増益を達成し、売上収益、税引前利益、親会社の所有者に帰属する当期利益は当初予想を上回る見込みとして、23年3月期通期連結業績予想は上方修正するとした。なお、23年3月期通期連結業績予想の売上収益は。前回発表予想の4000億円を100億円上回り、4100億円の上方修正となる。