塩野義製薬、長崎大、MMV 新規マラリア薬候補「S-048133」の前臨床研究契約 GHITが9.1億円投資
公開日時 2026/07/15 04:48
塩野義製薬は7月13日、国立長崎大学およびMedicines for Malaria Venture(MMV)と新規マラリア予防薬の創出を目的とした共同研究契約を締結したと発表した。3者は新規マラリア治療薬および予防薬の創出を目的に共同研究に取り組んでおり、その成果として開発候補品「S-048133」の創出に至った。今回は、前臨床開発に取り組むための新たな契約を締結するもの。今回のプロジェクトはGHIT Fundに採択され、約9億1000万円の資金提供を受けて実施する。
塩野義製薬・長崎大学・MMVは2023年3月から新規マラリア治療薬および予防薬の創出を目的に共同研究に取り組んできた。マラリアは、エイズ、結核と並ぶ世界三大感染症の一つ。年間の感染者数は世界80か国で約2.82億人、死亡者数は約61万人と推計されている。今回の共同研究は3者が創出した開発候補品「S-048133」の前臨床試験の共同研究の枠組みの拡大を目的とするもの。GHIT Fundからの資金提供を受けて試験を実施することになる。
◎GHIT Fund マラリア予防目的の「持続性注射剤」を支援
GHIT Fundも同日、塩野義製薬、長崎大学、MMVが進めるマラリア予防を目的とした「持続性注射剤」の前臨床開発のプロジェクトに約9.1億円を投資すると発表した。今回は2023年に約3.3億円を投資したプロジェクトの継続投資となるもの。今回のプロジェクトでは、医薬品の製造方法や製剤の検討、必要な原薬・治験薬の製造、安全性を検証する非臨床試験を行い、臨床開発に向けた申請準備を整える予定。1回の注射で長期間にわたって予防効果を発揮する革新的な持続性注射剤の開発を通じ、マラリア予防の体制を強化したい考え。