エムスリー HPVワクチンの接種状況等を可視化する「ワクチンJAPAN」創設 的確な意思決定を支援
公開日時 2025/07/11 04:48
エムスリーは7月8日、HPVワクチンの接種状況を月次および都道府県別に可視化するサイト「ワクチンJAPAN」を開設したと発表した。同社の「JAMDAS」など、医療リアルワールドデータベース等を活用することで、HPVワクチンの定期接種に関するデータを可視化し、一般生活者、医療従事者、自治体関係など各ステークホルダーの的確な意思決定を支援する。
HPVワクチンは、2013年から約9年間、接種を個別に勧める取り組みが差し控えられたことで、接種率が著しく低下した。一方で2022年4月の勧奨再開以降、回復傾向にあるものの、初回接種率は以前の水準には及ばず、一部の都道府県では接種率が10%未満となっていた。M3総研はこうした背景を踏まえ、HPVワクチンの定期接種に関する最新状況と地域ごとの実態を一般の方々や医療従事者、自治体関係者が正確に把握することを目的に「ワクチンJAPAN」を公開した。
「ワクチンJAPAN」は、医療データベース「JAMDAS」および施設別納入実績データ、厚労省の公表値を組み合わせた独自のロジックで推計。信頼性の高いデータを提供する。また、月単位でのデータ更新により、これまで数年単位でしか把握できなかった接種状況の最新動向を迅速に提供。これにより社会の動向をリアルタイムに近い形で捉えることが可能となる。