アルフレッサHDなど4社 BSの原薬・製剤製造の合弁会社「アルフェナックス」設立で契約締結
公開日時 2025/11/26 04:50
アルフレッサホールディングス、キッズウェル・バイオ、カイオム・バイオサイエンス、台湾のMycenax Biotech社(MBI)の4社は11月25日、日本でバイオ後続品(BS)の原薬・製剤製造を行う合弁会社「アルフェナックス バイオロジクス」の設立に関する契約を締結したと発表した。合弁会社への出資比率はアルフレッサHDとMBIが各45%、キッズウェルが7%、カイオムが3%となる予定。代表者や設立年月日は未定で、決定次第、公表する。
4社は10月6日に合弁会社設立で基本合意したと発表していた。今回の合弁会社設立に関する契約締結により、厚労省の支援を通じてBSを含むバイオ医薬品(以下、BS等)の国内製造施設を整備し、4社の強みを活かした合弁会社によるBS等のCDMO事業などを進める。そして、アルフレッサグループの流通機能を組み合わせることで、BS等のトータルバリューチェーンを構築し、BSの国内自給率の向上と安定供給体制の確立を図る。また、製造したBS原薬や製剤の海外輸出、日本におけるバイオ医薬品開発・製造に係る人材育成も行う。
設立する合弁会社の名称はAlfenax Biologics株式会社(アルフェナックス バイオロジクス)。所在地は東京都中央区だが、製造施設は秋田県秋田市のアルフレッサ ファインケミカルの敷地内に建設する予定。事業内容は「CDMOサービス及び医薬品・バイオ医薬品の流通サービス」。資本金は9億円。
今回整備するBS等の国内製造施設は、5月に採択された厚労省の「医療施設等施設整備費補助金(バイオ後続品国内製造施設整備支援事業、以下「本助成事業」)」の支援を受ける。
厚労省の本助成事業は、BSの安定供給体制を日本国内に構築することを目的としたもの。本助成事業に係る公募に対し、アルフレッサHD、キッズウェル、カイオムが3社共同で申請し、5月21日付で採択された。これにより3社は、厚労省の支援を通じてBSの国内製造拠点の整備を進めることになった。台湾でBS等のCDMOとして多くの受託実績があるなど豊富なノウハウと経験を有するMBIは、本助成事業に重要関係者として参画している。