Meiji Seikaファルマ 岐阜工場の敷地内で土壌汚染対策法の指定基準超える「ヒ素」 検出 現時点で原因不明
公開日時 2025/10/07 04:50
Meiji Seikaファルマは10月6日、岐阜工場(岐阜県本巣郡北方町北方)の敷地内で土壌汚染対策法の指定基準を超えるヒ素が検出されたと発表した。調査は同社が自主的に実施したもの。岐阜県も同日、この問題でMeiji Seikaファルマから報告を受けたことを明らかにし、今後の対応として地下水の水質検査の実施や地域住民に対する井戸水の飲用自粛などを呼びかける方針を発表した。
岐阜県の発表によると、Meiji Seikaファルマの岐阜工場においては、「事業所でヒ素の使用履歴があり、操業により土壌汚染が生じた可能性も考えられる」としながらも、現時点では原因不明としている。
なおMeiji Seikaファルマのホームページによると、岐阜工場は発酵で生産する医薬品の原薬工場として1971年に操業を開始。現在は抗生物質等の原薬を生産している。また、ペニシリン原薬の国内生産に向けた取り組みも進めているところ。岐阜県の公表資料によると、ヒ素の検出は、土壌溶出量基準(mg/L)は0.01以下、最大基準超過倍率は4.3倍だった。
Meiji Seikaファルマは、 「近隣にお住まいの皆さまおよび取引先をはじめとする関係者の皆さまには、ご心配とご迷惑をおかけいたしますことを深くお詫び申し上げます」とコメントした。