中外製薬は12月2日、同社の「創業100周年サイト」が第13回Webグランプリでアクセシビリティ賞グランプリを受賞したと発表した。同賞はウェブグランプリに参加した全89サイトを対象に、チェックツールによる技術評価、Web アクセシビリティ専⾨家、そしてさまざまな障害を持つ有識者による実用性の審査という多角的な評価を経て選考されたもの。創業100周年サイトの受賞理由として、視覚的な分かりやすさと多様な操作方法への対応が高く評価された。

中外製薬は25年3月の創業100周年という大きな節目を迎えるにあたり、創業100周年サイトを開設した。サイトは同社の「過去・現在・未来」を伝える3つのコンテンツで構成されており、成長の軌跡を辿る「革新と挑戦の100年」、そして次の100年に向けた社員の想いをアバターと共に紹介する「My Action 宣言」、さらに外部有識者による100周年記念パネルディスカッションの模様をストーリー記事として公開している。特に、同社が掲げる「患者さんのために」という想いを持って行動することの重要性や、社会課題の解決に向けた共創の在り方を議論し、次の100年に向けた決意を表明していることなども特徴だ。

受賞理由について同社は、「視覚的配慮に加え、適切な構造でウェブページが作成されており、スクリーンリーダーでも情報が理解しやすい点が挙げられた。また、マウス操作、タッチ操作、キーボード操作が困難な状況において、視線ですべての操作ができる点も評価された」と説明した。