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日本セルヴィエ・マレ代表取締役 今後5年で売上最大5倍増へ 成長ドライバーはボラニゴ錠で専任体制構築 

公開日時 2026/05/22 04:51
日本セルヴィエのアントニー・マレ代表取締役は5月21日、東京都内で開催したメディアセミナーに登壇し、「今後5年間で売上を4~5倍に拡大したい」と意欲を示した。業績牽引の成長ドライバーとして期待する新薬は、26年3月発売の抗悪性腫瘍剤・ボラニゴ錠10mg(一般名:ボラシデニブ クエン酸水和物)だ。同社は治療領域や製品に特化した専任のメディカル・プロモーション体制を社内に設けており、ボラニゴ錠についても専門性の高い情報提供活動を展開することで専門医の薬物治療を支援する。マレ代表取締役は今後の人員体制にも触れ、27年までに社員数を3倍(24年比)に増員する考えを明らかにし、組織基盤の強化を急ぐ方針も明言した。

◎新薬上市と適応追加でポートフォリオ最大化へ

マレ代表取締役は日本市場での中期的な業績目標として、「ポートフォリオのインパクトを最大化する」と強調した。同社は、25年と26年に新薬をそれぞれ1品目、26年までに2つの適応追加を予定している。希少がんやアンメットメディカルニーズへの継続した貢献により、現在グループで3位となっている日本のオンコロジー領域で存在感を高めたい考えだ。

成長ドライバーとして期待を寄せるのが、今春に上市したボラニゴ錠だ。IDH1又はIDH2遺伝子変異陽性の神経膠腫を対象疾患としている。マレ代表取締役は、「成功が予想できる」と強調しながら、「オンコロジーではリーディング製品になっていく。製品自体が神経膠腫に対して非常に重要な医薬品になる」と期待感を示した。

組織戦略では、社内にメディカルチームとプロモーションチームを製品または治療領域で編成している。マレ代表取締役は、高い知識を持ったチームを医療現場へ送り出すことで、「専門医への情報提供を通じて意思決定していただく」と述べた。一方、人員規模の拡大も急ピッチで進める。同社では25年2月から26年4月までで、社員数を138人から236人へと、約1.7倍に急増させている。マレ代表取締役は、「24年比で社員数を3倍に増加させる」と強調し、さらなる人員規模の拡大を明言した。

◎びまん性神経膠腫に20年ぶりの新薬

この日のメディアセミナーでは、名古屋大学大学院医学系研究科脳神経外科学の齋藤竜太教授が登壇し、ボラニゴ錠の臨床的意義を解説した。齋藤教授は、びまん性神経膠腫について、「浸潤性で、手術で全摘出するというのは基本的に不可能だと考えられている。手術しても残ってしまう細胞に効いてくれる薬剤が20年越しに出てきた形になる」と、IDH1およびIDH2遺伝子変異陽性神経膠腫における新たな薬剤に期待感を示した。

国際共同第Ⅲ相試験(INDIGO試験)において、手術歴があり、放射線療法又は化学療法による治療歴のないIDH1およびIDH2遺伝子変異陽性のグレード2の残存又は再発の星細胞腫および乏突起膠腫患者を対象に、同剤の有効性および安全性を評価した。主要評価項目である無増悪生存期間(PFS)の中央値は、中間解析時点で27.7か月で、プラセボ群の11.1か月に対し有意な延長が認められた(ハザード比:0.39、95%信頼区間(CI):0.27~0.56、p<0.0001)。

安全性については、主な副作用としてALT増加やAST増加といった肝機能障害が報告され、日本人患者においては約8割が副作用を発現している。齋藤教授は、「最初の2週間に肝機能障害が多くなるため、最初の2カ月間は2週間に1回採血を行ったほうがよい」と、モニタリングの必要性を呼び掛けた。
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