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2月度・本誌病院採用ランキング トップはザイザル錠、2位にサムスカ錠

公開日時 2011/03/04 04:02

ミクス編集部が行った2月度の病院薬剤部の新規採用ランキングは、グラクソ・スミスクラインの持続性選択H1受容体拮抗・アレルギー性疾患治療剤「ザイザル錠5mg」(一般名:レボセチリジン塩酸塩)がトップとなった。2位には、大塚製薬が自社創製した、世界で初めての心不全患者における体液貯留を改善する水利尿薬バソプレシンV2-受容体拮抗剤「サムスカ錠15mg」(一般名:トルバプタン)」が入った。


ザイザルは、アレルギー性鼻炎、蕁麻疹、湿疹・皮膚炎、痒疹、皮膚そう痒症の治療薬。ヒスタミンH1受容体に高い親和性を示し、強力な抗ヒスタミン作用を示す。1日1回投与で24時間安定した効果が期待される。昨年12月10日に発売された。抗ヒスタミン薬としては国内で8年ぶりの新薬となる。採用に際しては、医師からの要望だけでなく、有効性・安全性などが評価された。


サムスカは、V2-受容体においてバソプレシンの働きを抑制することで、尿中から血中への水の再吸収を減少させ、ナトリウムなどの電解質排泄に直接の影響を与えずに水分のみを体外へ排出するメカニズムを持つ。「ループ利尿薬等の他の利尿薬で効果不十分な心不全における体液貯留」の効能・効果で昨年10月27日に承認され、同年12月14日に発売を開始した。採用理由では、新規の薬理作用や既存薬に比べて有効性の高さなどが評価された。


◎医師の新規処方ランキング 1位リリカカプセル、2位ユニシア配合錠


医師による新規処方ランキングは、昨年10月に末梢性神経障害性疼痛の適応症を追加したリリカカプセル(ファイザー、エーザイ)がトップとなった。リリカカプセルは1月度の本調査で病院採用ランキングのトップだった薬剤。第2位には武田薬品の高血圧症治療剤「ユニシア配合錠」(一般名:カンデサルタン シレキセチル/アムロジピンベシル酸塩)がランクされた。2月度の病院採用ランキングで上位にランクされたザイザル錠とサムスカ錠はともに4位にランクインした。


◎自由コメント 田辺三菱製薬の問題で当該企業の薬剤採用や処方に影響も


自由コメントをみると、医師、病院薬剤部ともに、品質試験を一部未実施だったにもかかわらず試験記録を作成して製品出荷していた田辺三菱製薬の問題に厳しい意見が寄せられた。結果的に薬剤の使用や新規採用などに影響があるもよう。そのほかのコメントでは、ジェネリック医薬品への移行に関するものや、配合剤の使用に関するものが目立った。


本調査はMonthlyミクスが毎年行っている新薬採用アンケートに回答いただいた病院薬剤部から50病院(官公立、自治体、準公的、民間など)に定点観測をお願いし、毎月ごとの新薬採用・採用停止品目について集計した。医師の新規処方ランキングについては調査会社エム・シー・アイの協力により、内科系医師100人についてインターネットより回答を得た。調査データの詳細および臨床医・薬剤部のコメントはミクスOnline(プレミア限定コンテンツ)に掲載しております。


2月度病院採用ランキングはこちらから⇒


2月度医師の新規処方ランキングはこちらから⇒

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