テルモ 血糖測定器の検査値を電子カルテへ転送 システム提供開始
公開日時 2011/07/13 04:00
テルモは7月12日、大手電子カルテメーカー各社との協働により、血糖測定器から直接、電子カルテへ血糖測定データを転送する「メディセーフフィットプロ 電子カルテ連携システム」の提供を開始したと発表した。国内初のシステムという。検査値は、入院中の患者の日々の体温や血圧、血糖値などを記録する「入院経過表」に入力される。
同社によると、入院患者の体温や血圧、血糖値などの日々の測定データを測定器から電子カルテに直接転送できるシステムはこれまでになく、医療従事者が手入力していたという。同社は今回、血糖測定器から▽血糖値▽測定日時▽患者や測定者のID情報――を電子カルテに転送するシステムを電子カルテメーカー各社との協働で構築した。
同社は、「多忙な医療従事者のデータ入力作業の負担軽減、手入力による間違いや漏れなどのエラーを低減し、電子カルテのメリットである院内でのタイムリーで適切な情報共有に貢献できる」としている。
測定器本体は約120g(電池含む)と軽量コンパクトで、指先や耳たぶからの血液を吸引採取しやすくなるよう工夫した。ディスプレイはバックライト付き液晶画面とすることで暗い場面でも見やすさを維持したほか、血液が付いた使用済み測定チップを清潔に廃棄できるイジェクトレバーや充電式バッテリーの採用など日常の使いやすさに配慮したとしている。