診療方針 「主に患者本人の意思を尊重する」は3割 医師調査
公開日時 2012/04/16 04:01
医師コミュニティサイト「MedPeer」を運営するメドピアは、サイトの会員医師に対して診療方針を検討する際、「本人か家族の意思のどちらを尊重するか」を尋ねたインターネット調査を行った。2660の回答が寄せられ、「主に患者本人の意思を尊重する」は30.9%で、60.8%は「ケースバイケース」だった。患者本人の重症度や理解度に加え、療養を支援する家族、その関係なども視野に入れての難しい判断が迫られていることがうかがえた。
本人が納得していない中での治療は難しいとして「主に患者本人」の意思を尊重するとする意見がある一方で、「家族の意向に沿わないと、本人が家族から大事にされなかったり、無視されることも経験した」「家族の生活にも影響するので複合的に比較検討する」として、ケースに応じて判断する意見も根強く見られた。
「主に家族の意向に従う」は7.1%で、主に精神科、小児科、リハビリ科など、患者本人だけでは判断が難しい疾患・病態を見る医師からの意見がみられた。