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GSKと大日本住友 パキシルCRを発売 大日本住友は抗うつ剤市場に初参入へ

公開日時 2012/06/25 04:01

グラクソ・スミスクライン(GSK)と大日本住友製薬は6月22日、抗うつ剤(SSRI)パキシルCRを発売したと発表した。同剤はオリジナルブランドのパキシルに新しい製剤技術を取り入れた製剤。GSKのCNS担当MR(人数は非開示)と大日本住友の全MR1410人でコ・プロモーションを展開する。一方、パキシルについては同日付で28社79品目のジェネリックが追補収載された。ジェネリックの攻勢もあり、シェア争いが激しくなりそうだ。

パキシルCR錠は、薬物放出を持続的に緩徐に制御する新しい製剤技術を用いて血中薬物動態を緩やかにしたコントロールドリリース(Controlled Release、放出制御)製剤。抗うつ薬では国内初。パキシル錠(速放錠)と比べて、▽単回投与時の血中濃度の上昇が緩やか▽反復投与時の血中濃度の変動が小さくなる――ことから、有害事象発現リスクの低下が期待されるという。

パキシルCRは抗うつ剤の投薬初期の消化器症状(悪心・嘔吐)をはじめ、治療継続への寄与が期待される製品。GSKはパキシルとパキシルCRの棲み分けについて、パキシルで治療を開始したものの悪心・嘔吐などの副作用で服薬継続できない患者や新規患者に対しては、今後はパキシルCRが使われていくだろう、としている。同社はCNS領域に、抗てんかん薬ラミクタールやパーキンソン病薬レキップ、偏頭痛治療薬イミグラン、アマージを含め、5製品を揃える。パキシルはGSKが2000年11月に発売し、国内売上高は対前年比7.3%減の424億円。

同剤をコ・プロモーションする大日本住友製薬は統合失調症ロナセンやルーラン、パーキンソン病治療薬トレリーフなど製品ラインナップがあり、中枢神経系領域ではリーディングカンパニーのひとつ。ただし、抗うつ剤は扱っていないため、パキシルCRで初参入となる。同社によると、主に精神科を担当する専任MR230人がいるが、同剤に関しては全MR1410人が情報提供活動を展開するという。「重点領域のCNS領域を強化することで、プレゼンスを一層発揮していきたい」としている。

 

(訂正)下線部の製品名の記載に誤りがありました。「トレリース」とあるのは「トレリーフ」の誤りです。訂正致します。(6月26日 13時訂正済)

 

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