医薬協が経営実態調査 売上低下に歯止め、収載品目シェアは42%
公開日時 2002/09/25 23:00
医薬工業協議会は25日、会員会社を対象にした経営実態調査の概要を発表した。それによると、01年度の売上高は前年度比2.2%増となり、ここ数年の低下傾向に歯止めがかかったことがわかった。営業利益は0.8%増、経常利益は2.0%増だった。今年6月末現在で調べた。 調査は会員45社に対して実施、全社から回答を得た。総売上高は3481億円だったが、このうちすべての項目を回答した42社でみると3321億円となり、前年度より2.2%増加した。完全回答会社の売上高は過去3年間、0.7%、2.6%、1.2%のマイナスとなっており、01年度でようやく持ち直した。昨年7月の薬価追補収載が一つの要因とみられるが、医薬協では詳しい分析はできていないとしている。 MR数は全45社で2166人。前年度比130人減だが、MR認定試験合格者のみを記載した企業もあり、実質的に大きな変化はない。収載品目数は4864品目で、全体(1万1649品目)の41.8%を占めた。02年度は後発品使用促進策による市場拡大も期待されるが、業績予想で「増収」としたのは18社、「減収」は9社、「横ばい」が17社だった。