スイス・ロシュ PhRMAを退会
公開日時 2009/07/21 04:30
スイス・ロシュが、6月30日付で米国研究製薬工業協会(PhRMA)を退会した。
ロシュではその理由を今年初めに米国ロシュとジェネンテックの統合が完了したことによる「ビジネス上の決定」と話している。なお、ジェネンテックは2001年にPhRMAを退会している。
ロシュはPhRMAに加盟して36年が経過。スイス企業でありながら米国での業界政策に多大な役割を担ってきただけに、このニュースは驚きをもって迎えられた。
PhRMAのBilly TauzinCEOは、ロシュから、ジェネンテックがバイオ産業協会(BIO)に留まるとの意向を示したことを理由に退会すると数ヶ月前に通知してきたと説明。その上で、ロシュのSeverin SchwanCEOに再考を求めたところ、ロシュは来年、再検討することに合意したことも明らかにした。
ロシュの退会に続き、ファイザーとワイス、メルクとシェリングプラウの合併による会員の減少が予想されるだけに、PhRMAはリソースで試練を受けることになる。
ロシュのIan Clarkマーケティング・チーフは「ロシュとジェネンテックはBIOの目的が両社の方向性に適うのでワシントンでの両社の利益を代表すると信じている」と話している。(The Pink Sheet 6月29日号より)
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