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塩野義・GSK 新規抗HIV薬の1日1回タイプで初めて効果確認

公開日時 2009/07/22 04:30

塩野義製薬は7月21日、英グラクソ・スミスクラインとの合弁会社が米国で開発している次世代型抗HIV薬となるインテグレース阻害薬「S/GSK1349572」(塩野義の開発コード=S-349572)の前期フェーズ2で、インテグレース阻害薬として初めて、1日1回単剤投与で有効性と安全性が確認されたと発表した。7月中にも後期フェーズ2を始める。インテグレース阻害薬は現在、メルクが発売しているものの1日2回タイプ。他のメーカーの開発品の中には1日1回タイプがあるが、臨床試験で有効性などは確認されていない。

同剤は塩野義製薬にとって複数あるグローバル開発品のひとつ。

「S/GSK1349572」の前期フェーズ2の結果は、南アフリカで開催されている国際エイズ学会第5回年次総会で公表された。抗HIV薬治療を受けていないHIV-1感染患者35人を対象に、同剤2mg、10mg、50mgかプラセボを二重盲検で1日1回、10日間投与した。その結果、用量依存的な薬効を示し、11日目の血中1mLあたりのHIVウイルス量の減少量は、投与前と比較して1.5~2.5logコピー/mLとなった。プラセボ群と比較しても有意な減少を示した。同剤に対する耐性ウイルスの出現も認められなかった。一方、安全性は、死亡などの報告はなく、副作用を原因とする治験からの患者の脱落はなかった。

また、年次総会での同剤のポスター発表では、インテグレース阻害薬を含む各種薬剤に耐性化したHIV感染患者に対して、同剤が抗ウイルス活性を示したとの内容もあり、新たな治療の選択肢を提供できる可能性も示唆された。

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