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大日本住友4-9月 アバプロ苦戦 CNS専任MR増員で国内収益強化へ

公開日時 2009/10/30 04:01

大日本住友製薬は10月29日、2010年3月期第2四半期(4-9月)決算を発表した。最主力のCa拮抗薬アムロジンが後発品の影響で前期比36億円の減収となる一方で、利益面は前期に上市した新製品(統合失調症薬ロナセン、ARBアバプロ)の広告宣伝費が今期に減少するなどして、連結業績は減収増益となった。ただ、アムロジンの後発品の影響は、5月時点では17%減を見込んだものの、実績は12%減にとどまった。同日に会見した多田正世社長は、「後発品の普及活動は時間とともに収束するが、当社はOD錠の啓蒙を続けた。その結果が出たのではないか」と語った。

ARB市場に6番手で参入した「アバプロ」は、今期に長期投与制限がなくなったものの、売上高は10億円と前期の13億円を下回る厳しい結果。多田社長はこの背景について、「先行する同類薬(ARB)の厚い壁に、我々のプロモーション活動が跳ね返されている」「国内のデータが必ずしも十分ではなく、医師への情報が(医師の)確信のレベルに達していない」と説明。一方で「あと半年くらいみないと分からない」とも述べ、その理由にディテール数は競合品と比べてもトップクラスで、毎月の販売額も上がっていることを挙げ、通期の売上げ計画の40億円の達成に期待を寄せた。

一方で多田社長は会見で、これまで88人体制だったCNS専任MRを10月から144人に増員したことを明らかにした。精神科関係の主要施設2000~2400件をフルカバーして、ロナセンなどの売上げを最大化し、国内の収益基盤を強化するねらい。

〔連結業績(前年同期比)通期予想(前期比)〕
売上高 1322億1000万円(1.6%減)2640億円(0.0%)
営業利益 189億1900万円(4.1%増)290億円(7.0%減)
経常利益 190億5300万円(4.6%増)270億円(14.0%減)
純利益 126億5400万円(16.4%増)180億円(9.9%減)

〔4-9月実績(前年同期)通期予想(前回予想)、億円〕
アムロジン 269(305)495(480)
ガスモチン 104(99)210
プロレナール 78(73)155
メロペン 76(73)139(129)
エバステル 40(39)91(86)
スミフェロン 30(30)60
ロナセン 30(13)65
グロウジェクト 24(22)46
メルビン 19(16)39
アムビゾーム 19(14)43
ドプス 19(19)36
エクセグラン 18(18)38
グリミクロン 17(18)34
アルマール 15(15)29
キュバール 14(18)30
ルーラン 13(15)27
セディール 13(14)26
タガメット 12(14)24
アバプロ 10(13)40(60)
トレリーフ 4(-)11

 

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