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ADVANCE試験 強化療法は異なる治療背景でもHbA1C値を低下

公開日時 2009/11/02 04:00

「グリグラジド徐放剤をベースとする厳格な血糖管理を目指す強化療法は、治療背景が異なる広範な2型糖尿病患者で高い有効性と忍容性が示された」-。大規模試験「ADVANCE」の新たな結果が10月18~22日にカナダのモントリオールで開催された国際糖尿病学会で発表された。


ADVANCE試験は心血管疾患リスクの高い2型糖尿病患者を対象に厳格血糖管理群と通常検討管理群に分けて検討している多国間・多施設での大規模無作為化比較試験で、既に厳格な血糖管理が糖尿病性腎症の改善を通じて、大血管疾患と小血管疾患を併せた心血管リスクを有意に減少させるとの結果が報告されている。


今回の結果について同試験を主催するオーストラリア・The George Institute for International HealthのSophia Zoungas氏は「強化療法は、患者の年齢、糖尿病罹患年数、性別、BMI、試験開始時のHbA1C値、初期の血糖降下療法の違いに関係なくHbA1C値を低下させる」と説明した。


また、同会議ではADVANCE試験のもう1つの新たな知見として主要な心血管リスクの発生を予測する因子として、糖尿病罹患期間、性別、血圧値、高血圧・心室細房・糖尿病性網膜症の治療履歴、HbA1C値、アルブミン/クレアチニン比、ベースラインのnon-HDLコレステロールレベルが関係していると発表。これらを用いた新たな心血管リスク予測ツールの開発も視野に入っているという。一方、同会議でADVANCE試験の共同責任者の1人であるJohn Chalmers氏は、ADVANCE試験の被験者を追跡経過観察する新たなADVANCE-ON試験を計画していることを明らかにしている。

 

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