米FDA(食品医薬品局)は、11月13日、重度月経出血(月経過多)治療薬として、米Xanodyne Pharmaceuticals(ケンタッキー州ニューポート)のLysteda錠(トラネキサム酸)を承認した。同疾患の適応では、ホルモン製剤以外では初の承認。
トラネキサム酸は、米国では、1986年にCyklokapronの製品名で、血友病患者の抜歯の際の出血防止剤として注射剤が初めて承認された。その後、止血剤、抗炎症・抗アレルギー剤として広く使用されている。
米国では、毎年300万人程度の生殖年齢女性が重度月経出血に罹患していると報告されている。FDAは、同剤はホルモン避妊薬と併用すると血栓、脳卒中、心臓発作のリスクを高めるために、その場合はベネフィットがリスクを上回る場合に限るなど注意を呼びかけている。