京大の川上教授 薬剤費の抑制しすぎでは国民の健康守れない
公開日時 2009/11/20 04:00
米FDA(食品医薬品局)での承認審査経験を持ち、薬事行政や科学技術戦略に詳しい京都大学大学院医学研究科の川上浩司教授は11月19日、都内で行われた日本製薬工業協会によるメディア向けセミナーで講演し、先進諸国の中で薬剤費の伸びが非常に低いことを挙げ「10年後の国民の健康を守れるのか」と述べ、過度な薬剤費抑制に疑問を投げかけた。医薬産業政策研究所の資料によると、日米仏独の4ヵ国だけみても、93~03年までの薬剤費の伸びは、米国12.0%、仏6.6%、独4.5%に対し日本は1.6%にとどまる。