厚生労働省は12月17日、08年の医師・歯科医師・薬剤師調査の結果を公表した。医師数は対06年比8357人増の27万1897人。とくに女性医師の増加が著しく、3891人（8.6％）増えて４万9113人と５万人台に届く勢い。女性医師の６割以上が20～30代だった。

同調査は２年に１回実施されており、今回は08年12月31日時点の医師、歯科医師、薬剤師の全国の届出数（65万3876人）を取りまとめた。医師の主たる診療科別にみると医師不足が指摘されていた小児科や産婦人科で増加。小児科は536人増の１万4700人。前回調査では１万人を切った産婦人科（産科含む）も、315人増の１万389人となり10年ぶりに増加に転じた。

また、内科（腎臓内科・糖尿病内科・血液内科を含む）は207人減の７万263人、外科（乳腺外科・消化器外科を含む）は428人増の２万2002人だった。ただ内科と外科は08年に標ぼう診療科の改正などがあったことから調査診療科名を大幅に変更し、外科では乳腺外科と消化器外科、内科では腎臓内科、糖尿病内科、血液内科を新たに加えた。そのため年次比較が難しく、はっきりとした増減傾向を読み取ることはできないという。

薬剤師は１万5218人増の26万7751人。そのうち薬局勤務者は11万6428人。増加分の３分の２にあたる１万666人が薬局勤務に就いている。病院（診療所含む）薬剤師は1372人増の５万336人。製薬企業従事者は2228人増の４万7643人だった。