バイエル薬品 MRI用肝造影剤リゾビストの権利をアイロムに移管
公開日時 2010/03/19 04:00
バイエル薬品とアイロム製薬は3月18日、バイエルが製造販売権を持つMRI用肝臓造影剤「リゾビスト注」について、同権利をアイロムに4月5日付で移管することで合意したと発表した。ただ、アイロムは製造のみを行い、富士フイルムRIファーマが販売する。同剤の直近の売上高は2億円強。バイエルとアイロムは、バイエルの抗生物質製剤やビタミン剤などの製造をアイロムに委託するなど、古くから取引がある。
バイエルは全世界で、新規のMRI用肝臓造影剤「EOB・プリモビスト注」(日本では2008年1月に発売)に注力するため、リゾビストの販売を中止することにした。ただ、肝臓がんの多い日本ではリゾビストの使用量も多く、日本だけは製品移管の形となった。