米国研究製薬工業協会(PhRMA)は3月30日、「開発中の小児用医薬品」(Medicines in Development for Children)と題する報告書を発表。PhRMA加盟企業が合計234剤の小児用医薬品を開発中であることを明らかにした。
内訳は、遺伝性疾患が36剤、感染症が33剤、小児がんが25剤、てんかんなど神経疾患が23剤、喘息などが呼吸器疾患15剤、心血管疾患が13剤などと続いている。
なお、上位に入ったもののうち、がんは5~24歳の小児・青少年の死因のトップであるほか、先天性疾患は成人・小児合計3万人、神経疾患の14歳以下の小児は30万人、呼吸器疾患は670万人の小児が罹患している。
hRMAのケン・ジョンソン上級副理事長は、乳児死亡率が歴史上最低となったことや、小児がん患者の5年生存率が大きく向上していることに触れ、「研究指向型製薬企業が治療法進歩に着実に貢献してきた」とコメントしている。