抗認知症薬市場 2018年は09年の2.5倍に 富士経済予測
公開日時 2010/07/06 04:01
市場調査の富士経済は7月5日、医療用医薬品の国内市場の調査結果概要を発表し、その中で抗認知症治療剤市場は2018年には09年の2.5倍増の2700億円に成長するとの予測を示した。団塊世代の高齢化を背景にした患者の急増が理由。
現在、同治療剤として圧倒的なシェアを誇るエーザイのアリセプトだが、今後のジェネリック(GE)の登場や、競合する新薬の登場で、この市場は「激しい販促活動が予測される」と指摘。とはいえ、市場が拡大している領域であることから、アリセプトについて「高度アルツハイマー型認知症での高用量での患者取り込みや処方量の切り替えによる実績拡大も当面プラス要因となると見込まれる」としている。
今回結果概要を発表した領域は、精神神経疾患、多発性硬化症、脳疾患、消化器官のそれぞれ治療剤市場。「2010医療用医薬品データブックNo.2」にまとめられ、富士経済から販売。価格は16万8000円(税込み)