武田薬品は７月30日、アジア地域（日本除く）の販売・マーケティング業務を担う「アジア販売統括職」を新設するとともに、平手晴彦氏が同職に就任すると発表した。８月１日付の機構改革及び人事異動。平手氏は万有製薬社長やグラクソ・スミスクライン日本法人の代表取締役専務などを歴任し、７月１日付で武田薬品に入社した。

武田薬品ではこれまで、日本を除く米・欧・アジア３極における販売・マーケティング業務を「海外販売統括職」が担っていたが、これを廃止し、新たに「米欧販売統括職」と「アジア販売統括職」を設置することにした。アジア販売統括職は日本に設置する。医療先進国の米欧と、医療新興国の多いアジア地域では市場ニーズやマーケティングに違いがある。より現地の事業環境に適した対応を可能にするため、組織体制を見直した。両統括職とも長谷川閑史社長に直接レポートする。米欧販売統括職は９月末までアラン・マッケンジー氏が務め、その後はフランク・モリッヒ氏が引き継ぐ。

長谷川社長は、「世界市場の約３分の２を占める米欧市場、成長著しいアジア市場において、それぞれに適した販売・マーケティング戦略を立案・遂行し、両地域における当社のプレゼンス向上に取り組みたい」とコメントした。