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FDA 2010年新薬審査レビュー(上)  処方せん薬ユーザーフィー法の目標達成

公開日時 2011/02/03 04:00

2010年の米食品医薬品局(FDA)が、最初の審査サイクルで承認した(first-cycle approval)新規化合物(NME)は、15剤のうち14剤(93%)と高率となり、処方せん薬ユーザーフィー法(PDUFA)の目標を達成した。このことは、審査効率化という観点から、FDA改革法(FDAAA)における規制上のイノベーションが適切に機能していることを示唆している。


FDA医薬品評価・研究センター(CDER)のJohn Jenkins新薬部長は、申請の質が効率的審査の基本との考えを示したうえで、「審査をスケデュール通り進めるには、完璧な申請を我々が入手、予定を立てることができること」と企業に完全な申請パッケージを求めている。FDAが完璧な申請を保証する1つ方法は、申請パッケージを慎重にチェック、問題があれば、申請受理を拒否するものだ。2010年に承認された、アコーダのAmpyra、ケミシェ・ファブリーク・クレウスラーのAsclera、ベーリンガーインゲルハイムのプラダキサも当初、申請受理を拒否された。しかし、Ampyraとプラダキサは、PDUFAの期限内に承認された。Ascleraはやや障害があったが、結果的に承認された。


CDERは2010年には15剤のNMEと6剤の治療用生物製剤(BLA)、計21剤を承認。NMEは、申請後平均13.6か月で承認。BLAは平均18.9か月で承認。新規承認の86%がPDUFAの目標に到達した。NMEの93%は最初の審査サイクルで承認されたが、BLAは33%足らずだった。両者合計では76%となった。


審査が効率的だったとはいえ、数の上では、NMEの15は最低を記録した1984年の14を1つ上回るだけだ。ただ、当時はBLAがなかった。


2010年の承認薬剤のうち6剤がBLAだったが、これは2009年の承認薬剤24のうちの6剤と並んだ。2008年は18のうち2剤、2007年も18のうち2剤だった。現段階では、BLAの承認数は上昇傾向にある。

※2010年新薬審査レビューは本号を含め3回連載です。

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