中外製薬のハーセプチン 進行・再発胃がんの追加効能取得
公開日時 2011/03/11 04:00
中外製薬は3月10日、抗がん剤ハーセプチン(一般名:トラスツズマブ)に「HER2過剰発現が確認された治癒切除不能な進行・再発の胃がん」の効能・効果を追加する承認を取得したと発表した。
申請資料には、日本も参加した国際共同第3相試験(ToGA試験)の結果が用いられている。同試験では、ゼローダまたは静注5-FUとシスプラチンを併用した化学療法群より、この化学療法にハーセプチンを追加した群が、統計的有意に全生存期間を延長したことが確認されている。優先審査された。
今回承認された効能は欧州では10年1月、米国では同年10月に承認されており、日米欧で使用可能になった。