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FDA 転移黒色腫治療薬Yervoyを承認

公開日時 2011/03/31 04:00

米食品医薬品局(FDA)は3月25日、ブリストルマイヤーズスクイブ(BMS)の末期(転移)黒色腫治療薬Yervoy (ipilimumab) を承認した。

Yervoyは、免疫機能を低下させる細胞障害性Tリンパ球抗原、CTLA-4を阻害するモノクローナル抗体。

黒色腫は皮膚疾患では死因の第1番目。米国では2010年には新規に68130人が黒色腫と診断された。一方、8700人が、黒色腫が原因で死亡した。FDA医薬品評価研究センター(CDER)のRichard Pazdur腫瘍薬製品部長は、末期黒色腫には治療オプションがほとんどなく患者生存率を高める薬剤もなかったと説明したうえで、「Yervoyは、転移黒色腫で生存率を延長させることを明らかに示した、FDAが承認した初めての薬剤」と同剤の登場を歓迎した。

同剤の安全性・有効性は単一の国際治験で676人の患者を対象に検証された。全患者が既存療法を中止、同剤プラスgp100と呼ばれる治験用腫瘍ワクチンの併用群と同剤単独もしくは治験用ワクチン単独群に割り付けた結果、併用群もしくは同剤単独群では平均10か月の全生存期間を示した。一方、治験用ワクチン群では6.5か月だった。同剤は、副作用では重篤および致死的自己免疫反応が12.9%に発現したことなどから、副作用管理計画である「リスク評価緩和戦略」(REMS)が製薬企業に課せられた。

 

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