アステラス製薬とトーアエイヨーは６月６日、現在アステラスが製造販売している不整脈治療薬「プロノン錠100mg」「同150mg」（一般名：プロパフェノン塩酸塩）について、製造販売承認をトーアエイヨーに承継することで合意したと発表した。承継日は10月１日付。同剤は2000年４月から主としてトーアエイヨーがプロモーション活動を展開し、アステラスが販売している。今回、不整脈領域でプレゼンスを発揮しているトーアエイヨーが同剤の製造販売承認を持った方がよりプレゼンスが高まり、同剤の価値最大化につながると判断した。今後も販売はアステラスが、プロモーションはトーアエイヨーが行う。

同剤はⅠ群薬に属する不整脈治療薬で、心筋細胞のナトリウムチャネルを遮断することで心臓の異常な興奮伝達を抑制するとともに、β受容体遮断により交感神経の興奮を鎮める作用を持つ。10年度売上高は薬価ベースで14億2000万円。