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独バイエル・フィビヒ医療用薬事業責任者 eディテールはMRの役割を上回らない

公開日時 2011/06/30 04:01

独バイエルヘルスケア社の医療用医薬品事業責任者であるアンドレアス・フィビヒ氏が6月29日に来日し、大阪のバイエル薬品本社で専門誌・紙記者と会見した。その中で、MRの活動制限やITの発達などによる今後のMR活動への影響について「今後eディテールが重要になることは間違いはない。だからとって(営業活動に占める)eディテールの比率が(MR活動の比率を上回って)上がることはない。特に新製品の上市する場合は、パーソナルなやりとりが重要である」と強調し、日本市場でも同様であるとの認識を示した。

これは本誌の質問に答えたもの。同氏は、「MR活動の世界の潮流は、よりサイエンスベースに行う方向にあり、営業の中に占めるサイエンスの役割はますます重要になっている」と指摘。その流れに対応するため、MRと共に、より専門的で科学的な情報を伝える「メディカル・サイエンスリエゾン」(MSL)を配置していることを説明した。日本でもMSLを血栓領域を中心に19人配置し、今後もがん領域などで増強する予定だ。

併せて、「(情報提供活動において)ITの果たす役割もとても重要だ」とし、動画などによる情報提供も可能にするiPadについて「営業活動の価値を高められるようになる」ツールだとした。会見に同席したバイエル薬品のセバスチャン・グート社長は、日本のMRへの導入を検討していることを明かし「単に情報提供だけでなく、ディスカッションにつなげられるようにしたい」との期待感を語った。

フィビヒ氏は「今後eディテールが重要になることは間違いはない」としたものの、「だからとって(営業活動に占める)eディテールの比率が(MR活動の比率を上回って)上がることはない。特に新製品の上市する場合は、パーソナルなやりとりが重要である」と強調。MR、MSLの役割に加え、医師に対する講演会などが今後も重要な役割を果たしていくことになることを指摘した。

ソーシャルネットワークサービス(SNS)のマーケティングなど事業活動への応用については、直接のやりとりが規制されている患者との接触の可能性を挙げ「FDAもSNSの活用についてガイドラインやルールを示しておらず、規制の側面の検討が必要だ」との見方を示した。バイエル薬品のグート社長は、「SNSの中ではそれほど深いサイエンスのディスカッションが行われているわけではない。(活用については)その点も踏まえて検討していかなければならない」との認識を示した。
 

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