東邦ホールディングスが11月８日発表した2012年４～９月連結業績のうち、医薬品卸売事業の状況を見ると、営業利益率は0.34％（前年同期比＝以下同、0.53ポイント減）と、減益決算となった。新薬創出加算などの影響などで値崩れを起こしている最中、同社は、適正利益の確保や、提案型営業により、減益幅を最小限に抑制したとしている。

医薬品卸売事業の業績（内部売上高などを含む）は、売上高5198億7000万円（前年同期比＝以下同、3.3％増）、営業利益17億7400万円。売上高は、医療用医薬品市場の伸び（3.4％、クレコンリサーチアンドコンサルティング）と同程度だったが、営業利益は約26億円減と、大幅に下落した。調剤薬局事業の業績は、売上高362億9400万円（14.5％増）、営業利益20億2600万円。調剤薬局事業の営業利益はほぼ倍増した。その結果、営業利益ベースでは、調剤薬局事業が医薬品卸売事業を逆転する事態となった。

全体の業績は、売上高5393億6000万円（3.8％増）、営業利益41億1000万円（18.8％減）、経常利益60億5900万円（15.1％減）、四半期純利益33億6400万円（8.9％減）と、増収減益となった。通期業績は、前回予想を据え置いた。