抗凝固薬プラザキサ シェア1割超
公開日時 2012/01/30 00:00
安全性情報レベル上昇で新規処方減、様子見傾向色濃く抗血栓療法領域でワーファリン以降、事実上初ともいえる新規作用機序の抗凝固薬、直接トロンビン阻害薬プラザキサ(一般名・ダビガトラン、NBI)が2011年3月に発売され、約1年が経過した。抗血栓療法の新基軸として期待が高かったプラザキサだが、薬剤との関連が否定できない出血性による死亡例5例が報告され、厚生労働省は8月に注意喚起を実施。NBIも安全性速報(ブルーレター)を出し、添付文書に警告欄を新設するなどの対応を行った。この影響もあってか、医療情報総合研究所(JMIRI)の処方情報データベース(調剤レセプトベースで製品ごとに処方数がわかる)では、6月をピークに新規処方が減少傾向にあることを本誌11年11月号で既報した。その後の動向を今回紹介する。...