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英NICE  CMLにニロチニブとイマチニブを推奨

公開日時 2012/03/28 04:00

英国立臨床評価研究所(NICE)は3月21日、慢性骨髄性白血病(CML)に対して、ノバルティスのTasigna(ニロチニブ)およびGlivec(イマチニブ)を慢性骨髄性白血病(CML)の第1選択薬として、英国民保健サービス(NHS)での使用を推奨する最終ガイダンス案を公表した。


Glivecについては、すでに、2003年10月に標準用量(400㎎)が第1選択として推奨されているので、前ガイダンスの一部改定という格好で新ガイダンスに組み込まれる。ブリストル-マイヤーズ スクイブ(BMS)のSprycel(ダサチニブ)は推奨から洩れた。


NICEによると、イマチニブ標準用量の年間薬剤費は20000ポンドで、ダサチニブとニロチニブの年間薬剤費はともに30000ポンド。しかし、ニロチニブの製造業者はすでに同剤を割引価格で提供に合意している。同価格は非公開。


イマチニブの標準用量と比較して、ニロチニブの最も望ましいICER (増分費用対効果)は、1QALY(生活の質調整生存年)当たり11000ポンドと考えられた。しかし、ダサチニブの最も望ましいICERは、イマチニブの標準用量と比較して、1QALY当たり200000ポンドを超え、大幅な開きを生じた。


NICEのAndrew Dillon専務理事は、「ダサチニブとニロチニブを直接比較する試験結果は入手できなかったが、NICEの評価委員会は、ダサチニブとニロチニブがCMLに同等に有効だと考えられる間接的な比較から結論を出した」としたうえで、「しかし、英保健省とニロチニブの製造業者はすでに同剤をNHSに割引価格で提供することを合意した。そのコスト削減がNICEの独立委員会にニロチニブのNHSでの使用を承認させた」と費用対効果面からニロチニブを推奨した理由を明らかにした。
 
 

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